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子どもとの出会い

パッと見た時から気になって仕方がなかった。

その子は、
これから、アウトドアクッキングがはじまるというのに…親のそばに座ろうとせずに、離れたところに一人ずっと突っ立っていた。

見かねた妹が誘いに行く…。
すると、なんとか渋々席についた。

作業開始となったら、
その子は、妹に落ち葉をぶっかけた。

妹は、大声で泣く…。

父親がその一部始終を見ていたのだが…。その子を叱る訳でもなく、諭す訳でもなく…。
妹だけを抱き抱えて、席に着いた。

そういえば…
作業開始前に父親は、
その子に
「邪魔だからあっちで遊んでろ!」
「お前に出来るのか?」
などと言っていた。

父親からすれば、ちょっと我が子をからかっている程度のものであったのだろう…。


ふてくされ、
余計な意地をはり、
妹にぶつかり、
チームからすっかり孤立してしまったその子をなんとかしたいと思った。

そこで、
職員チームのアシスタントとしてその子を連れ出した。
「手伝って欲しい」
「お願いしたい」
「助けて欲しい」
そんなことを真顔でその子に言いながら…。

「いいよ(*^_^*)」

と、引き受けてくれたその子は、ものすごくよく働いた。

粉だらけになりながら、粉を練る。
頼まれた材料を取りに行く。
ゴミがでると進んで捨てに行く。
テキパキ働ける子だった。

髪を自分で結んできたようだが…ボサボサだった。
「自分で結ってくるなんてすごいね☆」
などとほめつつ、
「髪の毛が邪魔だと作業しずらいから…」
と、髪をいじらせてもらった。



その子がこねて焼いてくれたナンをキーマカレーと共に美味しくいただいた。

いろいろあったけれど、
その子は、バイバイをした後、
何事もなかったかのように父親と手をつないで帰っていった。

その後ろ姿を見てホッとした。

(ああ、やっぱり子どもと接するって面白いよなあ)
と、しみじみ思った。

あの子と出会えてよかったと思う(*^^*)


子どもと言えば…。



こんな風にぶら下がっている「つる」
を見つけて、
おそらくぶら下がってみたいとうずうずしている子どもたちがいたので…。
こっそり椅子を置いてみた。



すると、交代交代で遊び始めた♪( ´▽`)



ちびっ子もやってきて、大人気スポットになった(*^_^*)

子どもたちは、楽しそうである。
ぶら下がりたいのに、なかなか思うようには上手にぶら下がることはできないようだったけれど…f^_^;)
それでも自分達で、遊びを広げていった。

譲り合う姿。
助け合う姿。
教え合う姿。

なんだか微笑ましい光景が繰り広げられた。

たった一個の椅子をそばに置いただけのことだ。

しかし、
この「たった一個の椅子」は
いつ、どの場面でどんな風に置くのか…。ということがすごく重要なことだと思う。

たとえば、授業の組み立てを考える時、
その「たった一個の椅子」の役割は大きい。

すごくいい場面に遭遇できたなあと思う。
やはり、子どもたちから教わることは貴重だと思った。
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Author:あきみかる
「前向きな捉え方で、日常を楽しく!」
を目指して綴っています♪

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